2012年4月30日 (月)

大月で山笑う

 大月ロハス村に行って来た。Pict0014 森林ヨガの道場といった施設なのだが、巨大なゲルを中心に40畳のウッドデッキや、ツリーハウスなどが山の中に点在して一種独特のスピリチュアルな空間になっている。大月のストーブ工房の奥様がヨガの先生で、我が家のストーブもお世話になったご縁で時々お邪魔しているのだ。しかし、たった二年で山の中に多くの施設を作ったというのだから、あきれるほどパワフル。間もなく正式オープンということなので大月の新名所になるかもしれない。
 さて、少し作業を手伝ったりしながら合間に裏山の厄王山に登った。ロハス村からの山道はまだ整備されていないので、ほとんど絶壁という斜面をよじ登りヘトヘトになって頂上にたどり着いた。しかもジェンベかついで。というのも山頂からは富士山が一望できるのだ。肉眼では見えたのだが、松のヨコあたりにデーンと鎮座している。銭湯のペンキ画的絶景なのだ。手前の山々は新緑のパッチワークで正に山笑う季節。Photo さすがにヘトヘトでジェンベはうまく叩けなかったが気分は最高。山も笑ってくれたかな(?)。陽も傾いてきたので急いで山を降りる。が、今度はハイキングコースで下ったので、戻るのに一時間ほどかかってしまった。なもんで、わたしゃ膝が笑いましたという、ヨレヨレの笑い話でございました。

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2012年4月20日 (金)

田んぼは真面目にやってます

 今年のクロはかなり厚塗り。12_2 これならバッチリ水が溜まるだろう。 というのも新手の助っ人のおかげなのだ。この前のチャリティーイベントでもボランティアスタッフをしてくれた若者が田んぼの手伝いに来てくれた。今、雨が降って来たので田植えまでなんとかなるだろう。

 今回のイベントでは、いろんな人と交渉した。こちらが何の肩書もないスの個人だと、これがなかなかタフな作業だ。また、イベントはそれなりに盛況だったし、無事終わってひと段落したが、被災地の現状は一件落着どころではない。
はてさて、これからどうするか?
この一年のこと、今回のイベントこと、様々なことが去来する。
田植えの準備をしながら考えよう。

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2012年4月 3日 (火)

考える犬

 種もみの準備完了。少し発芽させた状態で種まきまで冷蔵庫で休ませる。12 僕は自給自足にあこがれて田舎暮らしを始めた。
もっとも現在は地産池消の方が重要だと考えているのではあるが。自給自足のいいところは日々の生活の中で自分の生存条件を実地に検証していくことだろう。それで何かサトリの境地にでも達したかというと・・・全然ない。しかし、昔の武術家が山にこもって修行するのと似たような効果はあるような気もする。つうか総体的に浮世離れしてきたみたいな。(もっともその兆候は昔からあったのだが)

 そこに今回の大震災が来た。
生存条件について、もっと深く掘り下げて検証しなければならなくなった。そう、地獄の門の前で悩み続けるロダンの「考える人」のように、文明の利器、蓄音機の前で首をかしげる「チッコンキの犬」のように。ま僕の場合は考えているフリをしつつ、実態はフリーズしていたのだが。

 それで・・・
改めて、田んぼの作業をしながら、ひとつひとつ注意深く点検していきたいと考えている。
というのも、去年は畑はやらなかったけど田んぼだけはやった。まあ借りている田んぼだから、やらないとまずいかなという配慮もあった。だが、田んぼぐらいは作り続けないと「やばい」かなという防衛本能も働いていた。たぶんその「カン」のようなものが、この10年あまりの半自給生活で得た最大の変化かもしれない。

 農的生活は宗教との親和性が高い。しかし僕としては、これまでそのテーマには距離をおいていた。が、3.11を機にスピリチュアルな領域も含めて、農的生活の総体につて考え直すことになるだろう。

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2012年3月10日 (土)

凍み大根とカタルシス

行き場のない悲しみ。
それをどうすればいいのだろう。

我が家の近所にある千枚田を訪れた腰の曲がった老婆が、その威容に畏れの声をもらすのをきいた。同じように、僕は陸前高田の仮設市場で見つけた凍み大根を見て戦慄するのだ。Photo その風土の厳しさが、実態も定かでないほど乾燥しきった軽さから掌に伝わってくる。

ゆく年くる年、幾世代も。

そんな人たちを突然見舞った大災害をどんなふうに言い表すことができるのだろう。

自然に生かされていることの自覚から遠く隔てられた僕には想像もできないが、古代ギリシアの賢人が云ったように、その行き場のない悲しみを何時か“カタルシス”魂の浄化に昇華することが出来るだろうか。まさに今、人間の意志と創意が試されている。

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2012年2月25日 (土)

雪にも負けず

 突然思い立って岩手に行ってきた。

 昨年六月に宮城県・石巻に行き、今年一月に福島県・二本松と南相馬に行ったことはこのブログでも報告した。てことは被災のひどかった三陸三県で岩手県だけ行っていないことになる・・・。で三月のチャリティーイベントもあるし行ってこよと思ったのだ。「みぞれのち晴」の予報なのでなんとかなるだろうとレンタカーを予約して、まずは新幹線で花巻に向かう。しかぁし!、一ノ関を過ぎたあたりから「雪が積もっている!」。夕暮れせまる新花巻駅に到着。アイスバーンになった道路を怖々レンタカーで走る。「ワダチにハンドル取られるぞ、コワ!」とか叫びながらなんとか友人宅に到着。昔話に花がさく。でも翌朝は早く出たいのでフトンにもぐりこむ。(意外と暖かい?!我が家の方が寒いではないか!!)

 翌朝、遠野に行くのはあきらめて一路、陸前高田に向かう。天気は上々だが、朝の冷え込みは強く、幹線道路も凍っている。陽が高くなりタイヤがグリップするようになってなんとか峠道を超えて陸前高田市に入る。海から三キロほど内陸の高台に仮設の店舗が並んでいてかなり賑わっている。Photo_2 滝の里仮設団地というらしい。昔、撮影所で戦後の闇市のセットを建て込んだときの光景を思い出した。仮設店舗には「復興」「絆」「頑張ろう」と書かれたノボリがはためいていて、買い物に来た人たちには強い連帯感のような気配を感じる。

 この仮設団地の賑わいを見た後のせいもあるが、見渡す限り更地になった旧市街を目の当たりにして言葉を失う・・・。そして、どこまでも青い海。そこに一本だけ屹立する“奇跡の松”で黙とう。この後、サンマの佃煮を探して気仙沼を回り、小雪がパラパラ舞いはじめたので帰路を急ぐ。ちなみにお店の人の話ではサンマは水揚げされたが、加工施設の建設がまだなので、ほとんど鮮魚として出荷されたということだった。世界三大漁場といわれる三陸の漁業の賑わいが早く戻ることを心より祈りたい。

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